古物市場のネットオークション仕入れで成功するための方法

家電品

店舗、もしくはネットショップでリサイクルショップを始めるにしても、販売するための仕入れをまずしなくてはいけません。それはいったいどこからすることが出来るのか?リサイクルショップで安い商品を見つけてそれを転売そんな疑問を分かりやすくお教えいたします。

スポンサーリンク

Contents

転売やせどりの仕入れ

転売するための仕入れ方法にはいくつかのやり方があります。よくネットの記事では「リサイクルショップの格安商品を…」なんて書いてるのもありますが、それはアマチュアのすることで、プロの業者はそういうことはしません。ここではしっかりしたことを書いていきます。

例を挙げてご紹介をすると

  • 店舗での持ち込み買取
  • ホームページを利用して出張買取
  • 古物市場での仕入れ

主にこのようなやり方があります。今回は三つ目の古物市場での仕入れ方法について解説していきます。

ネットオークションの仕入れをする

ネットオークションは店舗を構えず営業を始めれるので、ビギナーの古物商やリサイクルショップを始めたい人にはとても良いスタイルです。しかし売るものが無ければ商売にはなりません。その仕入れ先になるのが古物市場です。

ネットオークションやリサイクルショップの商品を並べるための仕入れというのは主に「古物市場」を利用します。古物市場って何?ってことですが、これは古物商の許可を持っている業者だけが入場できる競りの市場です。まず中古販売をする単には古物商の許可が必要なので、当然持ってるべき許可証。これが無いと中古販売も出来ませんし、この競りの市場で何かかうということは出来ないのです。

どんなものが古物市場では買えるのか

古物市場と言っても種類があります。それは古物商の許可がそれなりに分類されているということも理由にあります。大きく分けると、「機械・ガジェット関連」「ファッション」「車両関連」「その他」の4つで、さらにそこから13に分かれていきます。13の種類の市場があるわけではなくて、家電の場合は「機械工具商」パソコンは「事務機器商」、と似たようなものでも許可の種類は区別はされていますが、競りの市場では同じに行っていたりします。

例えば家財道具の家電製品や家具を扱う市場、絵画や鉄瓶・工芸品などを扱う美術品が揃う古道具系の市場、洋服関連・着物・バッグ・アクセサリーが集まるファッション系の市場、車・バイク・建設機械などが集まる市場、最近はウィスキーが人気なので、お酒の市場や(海外などの)金貨や古銭に特化した市場などがあります。

仕入れにはターゲットを絞る

古物市場から競りで仕入れると言ってもどこにでもあるわけでもありません。ごく限られた場所にしかありませんし、売りたいもの、得意な物のターゲットを決める必要があります。どんな規模で始めるのかということです。家事道具系の市場で仕入れるのであれば、それらを載せる大きなトラックが必要になります。しかし美術品や古道具系のものであればサイズは小さく済みますから車も軽のワンボックスや普通車のワンボックスでも十分足ります。

古物市場で仕入れをする大きな利点

本当は一般のユーザーから直接買取に回るのが仕入れ金額が少なく抑えられるので良いのですが、古物市場で仕入れをする最大の利点というのは、一度に大量に仕入れが出来るということです。競りというのは週に一回、もしくは2週間に1回の間隔で開催されること多いです。(お酒や・古銭のような数が集まりにくい物は開催の時期も半年に一度、3か月に1回と階数が減ります)

競りの時には多くの荷物が集まっていますからここでまとめて購入出来れば一般のユーザーのところへ買取に行かなくても済むくらいの仕入れが可能になるので、その後は販売に専念するという効率の良さが利点です。

出張買取をしながら販売もするというのは、仕入れの金額は少なく済むのですが、査定のために時間を取られて移動をしなければいけないので、思ったようには販売が進みません。会社の規模で買取チーム・販売チームと分けて出来るのであれば良いですが、起業をしてすぐというのはこのようなことは出来ませんから無理が出ます。なので、古物市場での効率の良い仕入れというのは非常に有効になります。

古物市場での仕入れの難しさ

効率よくまとめて仕入れが出来るのが古物市場の利点ですが、ただし、購入するためには「競りの形式」で行われていて種類があります。

  • 手競り
  • 入札
  • オンライン

家財道具・古道具の市場では手競りが一番多いと思います。少ない設備で出来る昔ながらのやり方。ですが、そこに参加するには少し経験を積む必要もあります。

何故なら競りのスピードが早い。魚市場の競りをニュースで見たことあると思いますが、あんな感じで進んでいきます。始めたばかりの人はその流れについていけない。少し慣れたと思って買いたいと思う品物があっても競り負けてしまうことだってあります。会場に来てる人たちは建前ではにこやかにしてますが、最終的には競合のライバルですからね!w 「思ったほど買えなかった…」となる日も出てきます。これが一番難しいところです。ライバルたちがいくらくらいの金額を入れるのかを予想して、その上の金額で競る。それが出来れば購入出来るのですが、瞬時に販売で売れる価格と仕入れにどこまで出せるかを考えなければいけません。しかしそういったことも経験で、足を運び競りに参加し続けていくことで相場感が分かってきます。

どのくらいの価格で仕入れが出来るのか?

古物市場で購入できるものは「原価」です。安く購入できるのが最大のメリット。どのくらいで仕入れが出来るのかも気になるところですね。品物によっては利幅が少なくなるケースもありますが、おおよその感覚として、自分が販売する価格、もしくは落札されそうな価格の半分~3分の1くらいで購入できます。

例えば10000円で売れる思う商品なら、5000円~3000円程度。人気の無い物ならさらに安く買えたりもします。販売価格は高いのだけれど競りの価格が安い物というのは、売れるまでに時間のかかるような商品だったりします。保管の期間が長引くので、その分利幅を多く取らないといけないのもあります。もしくは売るのが面倒な商品。梱包や発送に手間がかかるものは安く買わないと採算が取れなくなる。

すぐにでも売れそうなものは、競合も狙っているのでその分金額も上がってしまいます。これは仕方がないところですね。しかし高く買ったとしても再販の予想価格よりは安いので十分利益を出せるのが魅力です。

どうやって競りに参加できるのか?

古物市場での競りに参加したいと思った時にはまずその古物市場の会員にならなくてはいけません。登録をするということです。必ず古物商の写しが必要になるので、それらを持参しなければいけません。そしていくつかの費用がかかるので、それらを確認しましょう。

  • 入会金(市場によって価格は異なる)
  • 年会費(市場によっては支払うところと無いところがある)
  • 参加費(競りに参加する時に支払う費用。人数ごとや、車両を入れる場合は駐車料がかかる)

市場によっては多少の違いがありますがおおよそどこもこのような感じで執り行われています。

手数料

出品されたものを購入した場合には手数料がかかります。この手数料は決まりが無いので、市場によっても方式が異なります。例えば落札した金額の8%~10%の手数料。古い市場では「夫銭(ぶせん)」と呼んだりもします。中には出品ごとに料金を決めているところもあり、例えば大物の出品物は1000円、小物は400円といった感じ。

出品する側も手数料を支払いますが、仕入れで購入する側もその手数料を支払うというのが一般的です。

古物市場の見つけ方

古物市場というのはどこにでもあるわけではありませんが、日本の各地にあります。
それぞれのジャンルに分かれていますので、自分が仕入れしたいジャンルの物を扱っている市場を探す必要があります。
骨董品や古道具を仕入れ、リサイクル系の家具や家電の仕入れ、バイクやオートバイの仕入れ、それぞれの市場がありますから見極める必要があります。
「〇〇県 古物市場一覧 公安委員会」とかとネット検索すると、それぞれの県の古物市場が出てきます。探し方は色々ありますから別のキーワードでも試してみてください。
その市場に出入りするには入会金が必要になるところが多いと思います。
見学は可能だと思いますから、市場へ実際に足を運んで自分にあったところを見つけるのがベターです。

アレンジした古物市場の活用方法

市場で仕入れして物はお店がある場合は店頭で販売をすることになります。
しかし近年は実店舗が無くても商売が出来るようになってきました。
それはヤフーオークションの存在です。店舗での販売を目的ではなくネットショッピングに特化している業者も数多く増えてきました。その仕入れのために古物市場を利用するのです。自分の得意のジャンルが集まる市場へ仕入れ目的で訪れます。
またこれ以外に”せどり”目的で市場に買取りに来るバイヤーもいます。
古物市場から別の古物市場へ。Aという市場で買った物がBという古物市場ではもっと高く売れることがあります。
そんな商品を選んで買取して市場を渡り歩く古物商も存在します。
このように上手く市場を活用して利益を出すことが出来ます。

インターネットでの仕入れ

ヤフーオークション以外にも近年では多くのオークションサイトが生まれました。そのオークションからオークションへと”せどり”が可能です。
日本国内でも複数ありますし、海外で有名なものであれば”ebay”というオークションサイトもあります。海外の品物をオークションで仕入れて、ヤフーオークションで転売するというやり方です。
オークションでなくても最近は”Amazon”も中古品を取り扱うようになってきましたから、中古通販というやり方も可能になりました。

まとめ

古物市場を利用すると思っていたより安く買えるものがいっぱいあります。そしてそれらを自分のお店やメルカリやヤフオクに出品をして転売をするというのが常套手段です。古物市場には種類があるので、どんな商品を扱いたいのかを見極めて、自分が参加しやすい古物市場を見つける必要があります。そこで競りにかつスキルを持って商品をどんどん購入しちゃいましょう。転売ビジネスを始めようとする人のご参考にお役立てください。

【関連記事】

リサイクルショップの開業

記事を書いてる人

買取マルシェを運営している株式会社コーモドの代表。2007年よりリサイクルの事業を始めて、現在は実際にお客様のところへ買取にも行っている。これまで現場で生で見てきた買取品についてや、中古売買に関する事情など、役立つ情報を記事にして書いています。

スポンサーリンク