香炉

香道とは

香道とは芸道の一つで、東南アジアの香木の沈香を使い、それを温め香りを鑑賞するものです。香道では「嗅ぐ」ものでは無く、香りを「聞く」と表現し、”聞香”と呼びます。一般的には全くといって聞き馴染みが無いですね。歴史はかなり古く、現在では流派も色々とあります。

現在で言うアロマテラピーのようなもので、人は昔から香りで癒されていたということですね。

香道道具

香炉

香木を入れて温めるための炉。これを使い聞香を行います。

火道具使う7つの道具

1 銀葉挟(ぎんようばさみ)
2 香匙(きょうじ)
3 香匙(こうさじ)
4 鶯(うぐいす)
5 羽箒(はぼうき)
6 火筋(こじ)
7 灰押(はいおし)銀葉鋏・羽箒・火筋・香匙・灰匙・灰押(丸型)・灰押(扇型)

これらは香りを炊き出すための道具として使われ、香木を掴んだり包んだり、灰を切ったりするための道具です。

その他の道具

火道具を入れたりする「盆」や敷物で使う「地敷 じしき」や「香盤 こうばん」といったものも香道具に関連するものになります。

香木

香木、沈香

一番肝心なのが香りを出す香木です。香道では東南アジアからの香木でないといけません。それ以外場合は、ただ香りを楽しむだけとなってしまいます。

この香木ですが、東南アジアの中でも、ベトナムやカンボジアといった国の物が評価が高いんです。産地によって評価が大きく変わるのが特徴です。

香木には種類がいくつかあります。この種類とは香りには違いがあり、その種類分けとなります。

●伽羅 きゃら

●羅国 らこく

●真那伽 まなか

●真南蛮 まなばん

●佐曾羅 さすら

●寸聞多羅 すもたら

香道では、香木の種類の名前をこう読みます。これも一般では全く聞き馴染みないですね。

沈香

沈香とは香木のことですが、木の種類がジンコウ科と言います。木は普通水に入れると浮くものですが、この沈香は比重の違いから水に沈みます。もし沈まなかったら沈香ではないということになりますね。

香木の価格

これが一番気になるところですが、この香木は非常に高価です。高いものだと金やプラチナの比ではありません。グラム当たり1万円を超えるものもざらにあります。とはいえ、そういったものばかりでもなく、産地や質を変えれば安価に買えるものも多くあります。産地を変えるとグラム数百円~のものも出てきます。

この高値になるということで、本物に似させた偽物というものが出回っているのも気を付けなければいけません。購入する時は、その出元や沈香の場合は本当に水に入れて沈むかの鑑定をしたものでないとリスクがあります。グラム1万円で50グラムなら50万円です。それがただの木片だったでは洒落になりませんからね。

香道をたしなむ

この香道というのは、その香木の価格の高いということもあり、なかなか気軽に楽しめるというわけにもいきませんね。確かにその起源は位の高い人たちによってたしなまれた芸道であり、庶民のためのものではなかったはずです。とはいえ現在ではお茶の茶道のように流派もあり、たしなむ人が広がっていきました。

香道具の買い取り

香道具の買い取りで、香炉など作家物や稀少性の高いものは高く評価をして高く買い取らせていただきます。共箱などの付属があるとなお良いです。

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